グループホームの報酬はすいとん

これもずいぶん昔の話。

早朝からグループホームでの看取り対応でした。

このグループホームで看取られるかたは、連携してきた10年弱で何人目かなぁ。

施設長やスタッフの交替も沢山あったけど

いつも介護職の気持ちの熱さのようなものを感じる。

一生懸命なんだよなぁ。

スタッフも家族も、皆でよってたかってエンゼルケア(死後の処置)。

思い出話が次々に。

連絡を受けて駆けつけた、勤務休みのスタッフの男の子。

看取りへの不安もあって

よく、しどろもどろに電話くれてた(笑)

「顔拭いてあげたら？」

とタオルを渡すと、顔を真っ赤にさせてタオルごと手を握って…

一言も出なかったな。

きっと、初めての経験だったんだろうな。

しょっちゅうおばぁちゃんと喧嘩したという

よく面会に来ていた綺麗なお孫さん。

「口紅塗ってあげて」

というと恐る恐る塗り始め……

「うわ…超塗りづらいわ…」

と、丹念に何度も塗ってあげてた。

おばぁちゃん、しっかり後世への引き継ぎは出来ましたか？

看護師もちょっとは役に立ちましたか?

私にはまだまだな事が沢山ありますがスタッフが

「ぐるりさん、いてくれてありがとう。」

と言ってくれるから

これからも成長しようと思えます。

医療提携なので、私達ステーション側には特別な報酬はありません。

特に今回のかたは医療保険対応もしなかったため

本当に提携報酬のみでした。

でも、こういうのが連携っていうんだろうな。

お互いを補って成長しあえれば

結果的には利用する側の益になる。

あ、

「報酬の代わり(笑)」

といって遅い朝御飯をホームでいただきました。

すいとん、美味しかったなぁ。